インストール・マニュアル
Step 1: ライブラリのインストール
PostgreSQL, PostGIS, Proj, GEOS, BGL, GAULをコンパイルし、インストールします。主に以下を実行します:
# ./configure # make # make install
対応するディレクトリで実行してください。
BGLをインストール済みで、そのバージョンが1.33.0より以前のものの場合は、 http://www.boost.org/boost/graph/astar_search.hppからaster.hppファイルをダウンロードし、BOOST_PATH/graphディレクトリにコピーしてください。
GAULライブラリは--enable-slang=noオプションを付けてコンパイルしてください。さもなければ、必ずslang.hを/usr/includeディレクトリにインストールしてください。詳細については添付のREADMEファイルとINSTALLファイルを参照してください。
# ./configure --disable-slang
CGALについては、ライブラリを生成するために下記のオプション付きでコンパイルしてください:
# ./install_cgal --prefix=/usr --with-boost=n --without-autofind -ni /usr/bin/g++
ステップ 2: pgRoutingライブラリのコンパイル
同じコンピュータ上で2つのバージョンのPostgreSQLを運用している場合(たとえばPostgreSQL7.4とPostgreSQL8.1)は、対象となるPostgreSQLのpg_configがPATHにあることを確認してください。
pgRoutingをビルドするためには、通常は最初に"configure"を実行すれば充分です。もしBOOST, GAUL, CGALライブラリがデフォルトのパスにない場合は、それらの位置を指示する必要があります。"./configure --help"を打ち込むことで、設定のオプションが表示されます。
# ./configure --with-cgal=/usr/local/CGAL --with-gaul=/usr/local # make install
ステップ 3: データベースのセットアップ
(例: サンプル・アプリケーション)
検索用データベースを作成するためには次のようにしてください:
# PGSQL_PATH/bin/createdb -E UTF-8 routing # PGSQL_PATH/bin/createlang plpgsql routing # PGSQL_PATH/bin/psql -f PGSQL_PATH/share/contrib/lwpostgis.sql routing # PGSQL_PATH/bin/psql -f PGSQL_PATH/share/contrib/spatial_ref_sys.sql routing # PGSQL_PATH/bin/shp2pgsql -D kanagawa.shp kanagawa > kanagawa.sql # PGSQL_PATH/bin/psql -f kanagawa.sql routing
実行速度を改善するために、kanagawaテーブルに対していくつかのインデックスを作成してください。
# create index gid_idx on kanagawa(gid); # create index source_idx on kanagawa(source); # create index target_idx on kanagawa(target); # create index geom_idx on kanagawa using GIST (the_geom GIST_GEOMETRY_OPS);
pgRouting機能をインストールするために、routing.sqlファイルを使用するデータベースに読み込んでください。
# PGSQL_PATH/bin/psql -f routing.sql routing
PostGISの入力と操作機能を作成するrouting_postgis.sqlを読み込んでください。
# PGSQL_PATH/bin/psql -f routing_postgis.sql routing
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